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【読書レビュー】DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ビル・パーキンス)


■あらすじ

有名なアリとキリギリスのイソップ寓話
この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ。
誰もが生きるために働かなければならない。
だが、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。
ただ生きるだけではなく、十分に生きる。
経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。
この本のテーマはそれだ。


■感想

テレビ番組だったかウェブニュースだったかで存在を知った本。
『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)』というタイトルのインパクトが頭の中に残り続けた結果、内容が気になって好奇心で購入しました。

本作、人生を豊かにする方法として『記憶の配当』をお勧めしています。
この『記憶の配当』とは、嬉しいこと、悲しいこと、自分のあらゆる感情を揺さぶる出来事を経験して、それを思い出したときに「あのときは嬉しかったなあ」「あのときは辛かったけど今は良い思い出だなあ」と『その出来事が自分の人生を豊かにした』と感じることを指しています。

つまりとても乱暴にいうと、とにかく何でも経験しろ、ということですね。

お金を稼ぐことに時間を使うことが悪いとは言わない。
毎日節制をして、貯金額を増やしていくことが悪いとは言わない。

けれどそれらの経験は、一体自分にどんな『配当』を与えてくれるのか?

人生を豊かにするための『配当』について考えてみると、お金(資産)の使い時というものが見えてくる。
そのお金(資産)の使い時を見定めて実行していくことこそが、『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)』に繋がるということでした。

死んだらお金(資産)は使えなくなりますからね。
ここでいう『ZERO』はお金(資産)のことで、生きているうちに適切に『配当』に使って、限りなく資産ゼロの形で死ぬのが理想的だというのがパーキンスさんの考え方です。

たしかに個人的には、『死ぬこと』や『現状の資産』『資産の増やし方』などを考えることはあっても、『死ぬときの資産』または『死んだあとの資産』について考えることは少なかったなあと思いました。
本作を読むことで、共感する、実行するかどうかはさておき、考え方の幅や発想は広がったと思います。

こういう自己啓発系はハマらなければ少しもおもしろくないので、チャレンジ的な購入でしたが、結果的には購入して良かったです。

人にお勧めするかしないかでいうと、資産系の自己啓発本を読んでいるような方には、興味があれば軽くお勧めしたい本でした。