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【読書レビュー】君は誰と生きるか(永松 茂久)


■あらすじ

あなたの人生の扉の鍵を握っているのは誰なのか?

・素敵な人と出会って、人生をより良いものにしたい。
・人脈が少ないことに劣等感を感じてしまう。
・今、まわりにいる人とのつながりに違和感を持っている。
・知り合いのSNSを見ることに気疲れをしている。
・うまくいっている人や幸せそうな人を見ると、心がざわつく。
・人につい合わせようとしすぎてしまう。
・仕事で苦手な人に悩まされている。
・大切な人と別れてしまったつらさとどう向き合えばいいのか。
・本当のつながりを手に入れたい。

――こんな思いを持っている人に向けて本書を贈る。


■感想

職場の同僚から借りた本シリーズ。
いつも新しい本(興味の対象として)を教えてくれるので、ありがたいです。

君は誰と生きるか?
もし明日死ぬとしたら、誰と過ごすか?

親交の深い浅いはさておき、職場、学校、趣味、インターネットなどの様々な場所で多くの人と出会える今。
その人たちの中で、自分が本当に大切だと思える人はいますか?
あなたのことを本当に大切にしてくれていると思える人はいますか?

すぐに答えられない、今はいないと思っても大丈夫。
そう思える、思ってもらえる人間関係について、本作を通して少しでも伝えられるといいな。
そんな著者・永松さんの想いが込められた作品でした。

実際に永松さんご本人も、自分が成功するには、とにかく人脈を広げることが大事だと思って行動していた時期があったそうです。
お金を使って日本全国を飛び回り、人に会いに行く。

『誰かと出会えれば人生が開けるチャンスをもらえる』。
そう思って、行動していました。

ところがある日、永松さんが人生の師と仰ぐ人の元へ行き、ひょんなことから色んな人に会っているという話をしたところ、師からはこんな返答が返ってきました。

「君が楽しいならそれでいいが…お金と時間がもったいないな」

予期せぬ言葉に驚く永松さん。
その言葉を理由を本作内では丁寧に書かれていますが、とても端的にまとめると、『打算的な考えで付き合う関係は打算的でしかない』とうことでした。
つまり打算的な関係のままで深いつながりになることはなく、結果、自分が本当に困ったときにその人は助けてくれない、というような意味です。

そんな関係のために限りある自分のお金と時間を使うなんてもったいない。
同じお金と時間を使うなら、自分が大切にしたい人に使いなさい。

では、その『自分が大切にしたい人』はどうやって見つけるのか?
その考え方が、本作の中で永松さんの経験談とともに書かれています。

わたしはもともと人間関係が狭く深くのタイプなのですが、本作を読んで、自分の人間関係はまだまだ深堀りできそうだなと思えました。