ゆるぽぽ帳

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【読書レビュー】花は愛しき死者たちのために(柳井 はづき)


■あらすじ

硝子の棺に横たわる死せる美少女エリス。
彼女は決して腐敗せず、いつの頃から存在するのかもわからない。
棺は、黒装束の男に運ばれ、国も時代も超え、エリスはその姿を見せる。
ある時は親を知らない墓守の青年の前に。
またある時は友人の美貌に複雑な思いを抱く少女の前に……。
彼らはなぜ、エリスに惹かれてしまうのか。
その先に、破滅が待ち受けているとも知らずに。


■感想

腐敗しない死体なんてロマンがある…!
そして表紙の男性がイケメン…!

そんな思いで購入した本作。
柳井 はづきさんの作品は初読みとなります。

まず先にお話すると、4人の男女と死せる美少女エリスの物語が綴られていますが、そのどれもがバッドエンドです。
いえ、捉え方的にはメリバエンドともいえるかもしれませんが、何にせよ暗い結末が待っていることには間違いありません。
なのでそういった物語が苦手な方にはお勧めできない作品ではあります。

そして暗い結末ばかりになってしまうのは、死んでいるはずのエリスがあまりにも魅力的だからなんですね。
まさしく魔性の魅力を持つエリスの魔力とも呼べる力に、人々は抗えずに闇の中へと堕ちてしまうのです。

では、エリスとは一体何者なのか?
なぜ若くして死んでしまい、なぜ腐敗しないのか?

エリスに関する謎は深まるばかりですが、本作ではまったくもって解明されません。
これもまた、読み手の好みが別れそうな点ですかね。

そしてもう1人、エリスを次々と誰かのもとへと運ぶ存在・カロン
本作には『カロン』を継ぐシーンが描かれていますが、個人的にはそこが一番おもしろかったと思いました。

西洋的な文化を背景に、退廃的で妖しい、美しくもぞくっとするような暗い物語がお好きな方にお勧めできる作品です。

【ネタバレプレイ】FF16 #59 ミスリル装備をつくれ!

ミドをシドたちの墓参りに連れて行くため、彼女の頼まれごとをこなしていきます。

■『ミスリルの鎧』をつくれ
ミドから預かった設計図を持って、ブラックソーンのもとへと訪れたクライヴ。



設計図を見たブラックソーンは人手が必要だと、オットーとガブを呼んでくるように言いました。


ミスリルの鎧の製作に必要な素材を集めてきてほしい。
ということでクライヴはガブと一緒に素材収集に、オットーは素材を買い付けに行くこととなりました。
(収集にはガブと一緒に行くか、またはオットーと一緒に行くかを選択できました。)

クライヴとガブは素材を求めて、ダルメキア領のヴェルクロイ砂漠へ向かいます。
収集を終えたあと、クライヴとガブがゆっくりと会話するイベントが発生しました。


クライヴが『シド』を継いだ頃、2人はよく一緒に仕事をして話す機会もたくさんありました。
最近のクライヴは隠れ家に戻る暇がないほど働ぎ過ぎていて、少しくらいゆっくりするようにガブは言います。


反対にクライヴはガブがよく隠れ家を留守にしていると言い、お互いがお互いを気に掛けているのでした。

"俺には買える家がある。
それをクライヴが守ってくれてる。
だから安心して仕事ができるんだ。"

クライヴとガブは、お互いが誰よりも信頼し合う仲間なのでした。


オットーとガブの協力もあり、無事にミスリルの鎧に必要な素材が集まりました。
あとはブラックソーンが製作するだけという段階になったので、クライヴは次の手伝いのためにミドのところへと戻ります。


次は、ミスリルの兜を作るというミド。
どうやらその素材には、空の文明の遺物を使うようです。

■『ミスリルの兜』をつくれ
今度はミドの助手・ヘレナを介して、ミスリルの兜の素材集めを始めます。


素材となる空の文明の遺跡はロストウィングにあるのですが、最近そのあたりに凶暴な魔物が棲みついたんだそう。
クライヴの担当は、その魔物退治となります。

退治する魔物とは、ワイルドアーリマンでした。
以前のリスキーモブ退治でアーリマン種の攻略方法を学んだので余裕です。


魔物を退治したあとはヘレナが隠れ家まで遺物を持ち帰るということで、ここでクライヴはお役御免となりました。

ということで、次はミスリルの盾のおつかいです。


ミスリルの盾の素材は、腐食と熱に強くて軽いという難しい条件をクリアする必要があります。
知識のかたまりであるハルポクラテスなら何か知っているかもしれないと、書庫に向かうことにしました。

■『ミスリルの盾』をつくれ
ミドの設計図を見て楽しそうに笑うハルポクラテス。
腐食と熱に強くて軽いという条件に当てはまる素材について、何やら心当たりがありそうです。


黒の一帯に侵された水の中に建っているこの隠れ家。
黒の水は物を腐食させる力が強いため、よく防腐剤用の薬剤で隠れ家を補修しています。

ハルポクラテスはこれをヒントに、『月の雫』という熱を和らげる薬の記録があると教えてくれました。

防腐剤と月の雫、2つの薬剤を合わせることでミドの要件を満たせるかもしれない。
異なる薬剤を活かすには、それを塗る装甲にも工夫をしなくてはいけない。

クライヴと一緒に月の雫の原料買い出しに行くか、ハルポクラテスと一緒に装甲作りをするか。
ここで協力者として呼び出したのは、タルヤとジルでした。


ここでも誰と一緒に行くか、選択することができました。
タルヤも捨てがたいけど、やっぱりジルとの仲を深めるべきよね…!
ということでジルを選びます。笑

早速ノースリーチのマルシェで買い物を済ませて、その後はジルとゆっくりと時間を過ごすイベントが発生しました。


子どもの頃、よく一緒にトルガルを連れてロザリスの城下町に行っていたときのことを話す2人。
久しぶりに純粋に買い物だけを楽しんだジルは、いつもよりはしゃいでいました。


"私は今、人として生きられてる?"

かつて、自分は鉄王国に支配されるだけの獣だったと話していたジル。
クライヴはそんなジルと、間違いなく『人』だと肯定します。

それを聞いて安心したジルと、ハルポクラテスのもとへと戻りました。


装甲は完成間近で、月の雫はタルヤに調合してもらうだけ。
あとはハルポクラテスに任せて、クライヴはミドのところに全てのミスリル装備の準備が整ったことを知らせに行きます。

そうして各々の装備が出来上がり、再びブラックソーンたちの手を借りて、ついに排熱装置は完成したのでした。


やったー!これでミドのおつかいを終えたぞー!

次につづく!



【ネタバレプレイ】FF16 #58 持ち帰った朗報

ダルメキアから隠れ家へと戻ってきたクライヴ。
その足でオットーのところへ向かい、フーゴを討ったことを伝えます。



「これで前の隠れ家で死んだ連中も浮かばれる」と哀しみと安堵が入り混じったような顔で笑うオットー。
ルボルからマザークリスタル消滅の報せを受けたジルとガブも、クライヴを出迎えてくれました。


ゆっくりする間もなく、ウォールードの動向について尋ねるためにクライヴはヴィヴィアンのもとへ。
ヴィヴィアンもまた、ウォールードに不穏な動きを見ているようでした。


フーゴを討つことはできたが、フーゴとウォールードとの関係は依然として分からないまま。
本来この大陸にいないはずのオーク族が居城にいたのは、ウォールードが自国から船で運んだのだろう。

要所である他国のマザークリスタルを荒らした一方で、ウォールードがダルメキアとの同盟を裏切った様子があるわけでもなく。
ウォールードの不可解な動きを訝しむクライヴに、ヴィヴィアンは改めてかの国がどういった国なのかを話し始めました。


灰の大陸の覇者、ウォールード王国。
召喚獣オーディンドミナントである国王バルナバスのもとで、戦によって生まれた国です。
過去の大きな戦火の中に身を置き続けてきた国でありながら、ここしばらくは不気味なほど沈黙を守っていました。


旧クリスタル自治領をめぐる戦にしても、同盟国のダルメキアに軍事支援をしている様子はなく。
灰の大陸は黒の一帯の浸食が激しいにも関わらず、ザンブレクのように資源を求めて新たな領土を得ようする動きも見られない。

クライヴの推測によるとダルメキアにオーク族を送り込んだことになりますが、そこでもダルメキアのマザークリスタルを占領しようとする動きも見えませんでした。

どの戦にも参加せず沈黙を守っているにも関わらず、軍備を怠っているという噂は一切聞かず。
次にオーディンが戦場を駆けるときは、世界が揺れる戦となるとヴィヴィアンは言いました。

今では内情が分かりにくくなってしまったウォールードですが、バイロンもまたかの国の動きを探ってくれているようです。
その間にフーゴを討ったことを古参の人々に知らせてやるといいと、ヴィヴィアンから提案されました。


その提案に従い、まずはハルポクラテスのもとへ報告に行きます。
ハルポクラテスは涙を流して喜び、ここからが再出発だと気持ちを新しくしました。


そしてクライヴは再びアルテマに会ったことを話し、ハルポクラテスの調査に進捗があったかを尋ねます。

あらゆる古文書を解読したハルポクラテスでしたが、それは意図して消されたというよりは元より『存在していない』と言った方が正しいほど、アルテマらしき存在を見つけることは叶いませんでした。

ただそれは言葉通りに存在していないという意味ではありません。
かの者はアルテマとして存在していたのではなく、天災や病などのある種の『災い』として存在していたのかもしれないと、ハルポクラテスは考えているのでした。

それからカローン、ブラックソーンにもフーゴを討ったことを知らせて。



オットーのところに戻り、みんなにフーゴを討ったという報告をしてきたと話すと、今度はシドや前の隠れ家のみんなの墓参りを勧められました。


そして墓参りには、ミドも連れて行くように言われます。
工房に行ってミドを誘えば、急いで作るものがあるから手が離せないと言われてしまいました。
(えー!さくっと墓参りに行かせてもらえないパターン!?)


排熱装置を作るというミド。
それはシドとミドが設計した船、高速外航行船『エンタープライズ』の造船に必要な設備だと言います。


エンタープライズには今までの帆船の常識を覆す新しい推進力『ミスリル機関』が搭載され、その機関を動かすためには排熱が必須なんだそう。
造船自体はカンベル郊外が行っているものの、そちらの工房も手一杯ということで、排熱装置だけは隠れ家で作ることにしたそうです。

しかしこの排熱装置は船体の建造に影響するから早く作ってほしいと言われているとのことで、これを終えないこのには墓参りには行けないというのがミドの言い分なのでした。

……え?墓参りにどのくらい日が掛かるか知らないですが、少しも待てないほどエンタープライズの造船を急ぐ必要があるんですかね?←

明らかにクライヴに手伝ってほしそうなオーラを出しているミド。
手伝えることを尋ねれば、すぐに3つの部品を作ってほしいと依頼されました。


ちなみに3つの部品というのが、ミスリルの鎧、ミスリルの兜、ミスリルの盾と名付けられており、意外なところで『ミスリル装備』のネタが出てきました。
このことは、クライヴもしっかり突っ込んでいます。笑


ということで、墓参りに行く前に必須クエストが発生しました。
ミドのクエスト、今のところほぼおつかいクエストなんだよなあ。笑

次につづく!



【ネタバレプレイ】FF16 #57 動き出す各々

フーゴを倒したのでひと息くらいはつけるかと思ったのも束の間、例の激しい頭痛がクライヴを襲います。



クライヴが我に返ったときには、どこか暗い場所でアルテマと対面していました。
アルテマが姿を現わすなんて、やっぱりジョシュアの封印が弱まってるってことか…!?)


クライヴが力を食らって強くなっている様子を見て、まもなく『完璧なる我が器』ができると喜んでいるらしいアルテマ
アルテマの『器』となることがクライヴの天命であり、この『理』からは決して逃げられないと言います。

アルテマと初めて遭遇したときと同じく、まるでその意思を奪われたかのように急に無抵抗になるクライヴ。
そのとき、そんなクライヴを引き止めようとするジョシュアの声が聞こえてきました。


ジョシュアの声のお陰で、クライヴは我に返ります。
それを見ていたアルテマは、先ほどのジョシュアの声のような思念が人間の自我を堅固にしているのだと、状況を観察していました。


"汝の自我を消せば器の本分を取り戻せるかと思ったが――
まとわりつくすべての思念を断ち切り泡沫に変えねばならぬようだ。
創世が始まるときを待ちながら一策講じるとしよう。汝のためにな。"

端的に言うと、『キミの自我を消すためにこれから仕掛けて行くからネ☆』という宣戦布告をしたアルテマ
言いたいことを言って満足したのか、クライヴの意識は元の世界へと戻って来られました。

いつも持ち歩いているフェニックスの羽根が淡く光っているのを眺めるクライヴ。
そして、どこかで生きていると信じているジョシュアへ想いを馳せるのでした。



時を同じくして、フーゴをけしかけていたハールバルズは、離れた場所からフーゴの敗北とマザークリスタルの消滅を眺めていました。


ドミナントとはいえ、大量のエーテルを取り込めるはずがない。
ましてやその力を強めることなどあるわけがない。

暗にフーゴが『使えなかった』というようなことを呟くハールバルズの背後から、ウォールード国王・バルナバスも姿を現わしました。


復讐のために生きてきたフーゴは、一度クライヴに敗れてしまった。
ハールバルズの甘言にも縋るのもやむを得ない。
神の力に頼るのも道理だと、フーゴに一定の共感を見せるバルナバス。

一方でハールバルズは、愛する女の首ひとつで身を滅ぼしたフーゴを哀れだと言うのでした。
(なんか他人事というか、自分が人間じゃないみたいな言い方をしてますね。)


そうして2人は、消えゆくマザークリスタルの美しい姿をしばし眺めていたのでした。



うーん。うーん。うーん。
登場した頃から思っていたんですが、バルナバスって誰かに似てる気がするんですよねえ。
それが誰なのか未だにピンと来ず。。。もやもやするぅ。

その頃、旧クリスタル自治領にあるザンブレク軍・聖竜騎士団の陣営では。
側近・テランスに負傷箇所の手当てをされているディオンの姿がありました。


すでにダルメキアとの停戦に合意したというのに、そのダルメキア軍を焼けと命令する神皇シルヴェストル
その無情な命令の意図が分からないディオンは、真意を探るために自ら戦場に乗り出して時間稼ぎをしていました。

そして召喚獣バハムートはザンブレクの象徴でもあります。
その翼を見て安心する民のためにも、ディオンは空を舞うのでした。

ちなみにディオンとテランス、親しい間柄のようです。
FF16の今までの流れから察するに、もう悲恋になる予感しかありません。


そのとき、伝令兵がひとつの報せを持ってディオンの元に訪れました。
それは、シルヴェストルとアナベラの子・オリヴィエの神皇即位を知らせるもので。


そうしてディオンには引き続きこの場で待機するよう指示が下されます。
明らかに政や民を蔑ろにするシルヴェストルのやり方に我慢できなくなったディオンは、これから神皇宮に乗り込む決意をしました。

そのとき、ジョシュアがディオンのテントに乗り込んできました。


すぐにジョシュアのことを思い出したディオン。
死んだと聞いていたジョシュアの出現に驚きを隠せません。

そしてジョシュアはディオンと話をするために、アルテマの封印で蝕まれる身体に鞭を打ってここまで来ました。
そんな重要な話が今、ここでなされようとしていたのでした。


次につづく!



【ネタバレプレイ】FF16 #56 因縁の終わり

ルボルから教わった人目につかないルートで、ダルメキアのマザークリスタルへの侵入を果たしたクライヴ。
しかしそこには、人間を襲っているオーク族の姿がありました。



本来オーク族は、ロザリアやダルメキアがある風の大陸ではなく、その隣にあるウォールードがある灰の大陸に生息する魔物です。
クライヴはオーク族の出現を不審に思いながらも、オーク族の手によって全滅したらしいフーゴの私兵を横目に見ながら、ときにオーク族と戦いつつマザークリスタルのコアを目指して奥へと進みます。

そしてついにマザークリスタルのど真ん中、コアのすぐ隣に建てられたフーゴの居城へと辿り着いたのでした。


そんなクライヴの到着を陰から見ていたハールバルズ。
彼はクライヴを『試す』と言って、強力な魔物(?)を召喚しました。

ということで、雰囲気的には中ボス感のあるアンダーテイカーとの戦闘に入ります。
動作が大きくて隙が多いので、しっかりと回避とカウンターを狙えば、余裕で倒せました。


クライヴの強さに感嘆するハールバルズに気づかないまま、クライヴはフーゴの居城へと入ります。
そうしてフーゴの気配がするクリスタル神殿に向かうのと同じ頃、フーゴはコアに愛するベネディクタの姿を見ていました。



"俺も今からそこに…!"

ベネディクタへと歩み寄るフーゴ
そのとき、クライヴもまたフーゴのもとへ到着しました。

その瞬間、フーゴの目には涙を流すベネディクタの背後に忍ぶクライヴの姿が見え。


フーゴはその光景に怒り狂い、我を失った勢いで召喚獣タイタンに顕現しようとしていました。



このままではタイタンの出現と同時に崩壊する神殿に巻き込まれてしまいます。
クライヴは自分の内に眠るイフリートへと呼びかけ、ついに自らの意思でイフリートへの顕現を果たしたのでした。


からの、久しぶりの召喚獣合戦だーーー!!!


前回のフーゴ(半顕現状態)と戦ったときと同様に、攻撃パターンはいくつかあります。
とはいえその巨躯を動かすにはどうしてもモーションが大きくなるので、基本的には回避のタイミングを見極めて隙を狙って攻撃していく作戦が有効でした。

こうして2度目の戦いもクライヴが制したかと思いきや。
もう後がないフーゴは、ハールバルズに唆された通り、さらなる力を求めてコアを食らいます。
(「クリスタル食べて強くなるんだもん!」っていう自我は残ってたのかー!)


地形を変えてしまうほどの強大な力を得て、さらに巨大化したタイタン。
なんだか尻尾みたいにうねうねしたものが生えました。えええ。


あまりにも相手が巨大すぎるので、本体に近づくためにうねうね(←)を伝って近寄ります。
ちなみにこのパワーアップしたタイタンは、デビルタイタンっていうらしい。


その後、デビルタイタンにほど近いいい感じの足場に着地して、そこで戦うことになりました。
足場全体が有効範囲の薙ぎ払いみたいな攻撃とか岩を投げてきたりなど、攻撃自体は大したことはないんですが、いかんせん足場が限られているので回避にやや制限がかかります。

あとデビルタイタンが大きすぎて画面内に収まっていないので、足場にかかるデビルタイタンの影でどの攻撃が来るかを察する必要がありました。

デビルタイタンをやっつけた後、演出が派手過ぎて正直何が起こったのか分かっていないのですが、恐らくデビルタイタンの体内で再び小タイタンと空中戦となります。
(デビルタイタンが大きすぎて、普通のタイタンが小さく見えますね。笑)


地面に向かって落ちていく中で、器用に戦い続ける2体。
今度こそイフリートがとどめを刺せば、倒れたタイタンの身体からコアが出現。


コアを壊したことでフーゴの身体は石化し、『シド』とフーゴの因縁はここで幕を下ろしたのでした。



もはやストーカーじみていたフーゴとの戦いが終わりましたー!うれしいー!
そして召喚獣合戦は見応えがあっていいですね!演出がすごいので、何が起きたか把握できないこともあるけど!笑

今思うとフーゴは不遜な態度ではありましたが、ベネディクタへの愛は本物だったんですね。
騙されて利用されていたとは知らずに最期を迎えたのは、ある意味良かったのかも。。。

次につづく!



【読書レビュー】佳代のキッチン(原 宏一)


■あらすじ

十五年前に失踪した両親を捜すため、持ち込まれた食材で料理を作る「移動調理屋」を始めた佳代。
キッチンワゴンで両親ゆかりの地を巡るうち、一風変わった注文やちょっとした事件も舞い込むように。
「ふわたま」「鮨天」「魚介めし」――もつれた謎と、人々の心を解くヒントは料理の中に?
そして、徐々に明らかになる両親の秘密を追い、佳代が辿り着いた場所とは?


■感想

おいしいごはんが出てくる小説って、定期的に読みたくなりますよね。

ということで今回読んだのは『佳代のキッチン』。
原 宏一さんの小説は初めて読みます。

主人公・佳代が中学の卒業間際、突如として家に帰ってこなくった両親。
決まっていた高校進学を諦め、卒業後は給食センターで働き出します。

5歳下の弟・和馬と質素に暮らしながらも、姉弟の頑張りもあって、和馬は四年制大学を卒業。
和馬の就職を見届けた佳代はそれからさらに頑張って働いて500万円を貯め、古びたキッチンワゴンで『移動調理屋』を営業しながら両親探しを始める、というのが物語の始まりです。

もうこの時点で姉弟の絆が強いことが見てとれるのですが、両親探しをしている間もこの姉弟の連携プレイをたびたび目にすることができます。

そして何より、『佳代のキッチン』と名付けられた『移動調理屋』で出来上がる料理がこれまたおいしそうでたまらない。
オリジナルのレシピだったり料理だったりするので、想像力が掻き立てられます。

ふんわりとふくらんだスフレのような卵料理の『ふわたま』。
残り物のフライドチキンとフレンチフライで作る『親子丼』。
前日の冷え固まった鮨を天ぷらにする『鮨天』。

ああ。絶対おいしいやん。

両親の情報を聞きつけ、東京、神奈川、京都、島根、山形、北海道。
キッチンワゴンで日本中を巡る佳代は、ついに両親へと繋がる有力な情報を耳にします。

しかしその結末は、佳代の想像とは違う形で幕を下ろすことになるのでした。

三者からの情報で佳代たちの両親がどんな人だったかを知る形になりますが、両親の人物像についてはやや好き嫌いが別れそうな印象です。

本作はおいしいごはんと、佳代の心の成長物語として、読みやすくて素敵な作品でした。

【ネタバレプレイ】FF16 #55 けしかける者

フーゴの居城があるマザークリスタルを目指してダリミル宿場を出たクライヴたち。
そのあとを、どうにも何かが気になったらしいルボルが追いかけてきました。



クライヴがこれからどこへ行くのかを尋ね、居城にいるはずのフーゴを討ちに行くと知ったルボル。
予想していた答えが返ってきたことに対し、「伝えておきたいことがある」と彼は話し出しました。

フーゴの居城には最近、ウォールード軍が入り浸っているそう。
ダルメキアとウォールードは同盟国のため宿場でウォールード軍を見かける分には良いが、国の要のマザークリスタルに他国の軍隊を入れているのは普通じゃないとルボルは言います。

それにマザークリスタルの様子を見に行った仲間が数日前から帰ってきていないそうで、そこで何か大変なことが起きていると彼は考えていました。


ルボルはマザークリスタルへと続く人目につかないルートを教えながら、「二度もシドを失いたくはない」とクライヴの安否を気に掛けて、わざわざ追いかけてきてくれたのでした。


そしてルボルと別れたあと、クライヴたちはついにダルメキアのマザークリスタルの目の前までやってきました。


これからマザークリスタルへと乗り込むクライヴに、十分に気をつけるよう言い付けるバイロン
それと一緒にバイロンは、クライヴへの謝罪を口にしました。


"フェニックスゲートの大事の後、わしは危機に瀕したロザリアから逃げ出した。
命惜しさに金を積み、我が身可愛さゆえにアナベラへ媚びへつらった。
国を守れなかった臆病な叔父をどうか許してくれ。"

そしてバイロンは、こう続けます。

"クライヴ、お前の手で兄上の愛した国を、ロザリアを取り戻す気はないか?
その勇気を持つことさえわしはできなかった。
だがお前は違う。クライヴ、お前なら――。"

バイロンはクライヴに一国の主たる資質を見たようです。
しかしクライヴには『人が人として生きられる場所』を作るというやるべきことがあり、バイロンの期待に応えることはできないとはっきりと断りました。


各国の中で最も人とベアラーの隔たりが薄かったかつてのロザリア。
当たり前に思っていたあの風景は父・エルウィンが少しずつ築き上げてきたものだと、今のクライヴには分かります。

"父上が理想に掲げていたのはきっと、俺が目指しているものと同じなんです。
俺はその想いを、ロザリアだけでなく世界に広めたい。"

数多の人が咎める大罪になるのだとしても、それが自分の道だと信じている。
そんな大義を掲げるクライヴを、バイロンは心から誇りに思うのでした。


バイロンはここからクライヴと別れ、自由都市カンベルの知人を尋ねます。
それがきっとクライヴたちの助けになるとバイロンは言います。

バイロンに別れを告げたクライヴは、今度こそフーゴとの因縁を断ち切るつもりなのでした。


一方、マザークリスタルにある居城で、フーゴは上手く動かすことのできない義手となった手を見てクライヴへの憎しみを募らせていました。



興奮するフーゴを諌めるのは、ウォールード軍の騎士長たる男・ハールバルズ。
「お前が邪魔をしなければ殺せたのに!」と喚くフーゴに、彼はフーゴはクライヴより弱く負けていたと現実を突きつけます。


フーゴはその言葉に怒りハールバルズにつかみかかろうとしますが、その不自由な両手では簡単に避けられてしまいました。

行き場のない負の感情に大声を上げることしかできないフーゴ
そんな彼にハールバルズは、クライヴに勝つ手段がひとつだけあると囁きます。


その手段を聞こうと、必死に乞うフーゴ
その姿にはもう、かつての自信に満ち溢れた猛々しい姿は見る影もありません。


ハールバルズが勝つ手段として指したのは、居城からよく見えるマザークリスタルのコアでした。

マザークリスタルのコアには莫大な量のエーテルが蓄えられています。
ただの人になせる業ではありませんが、ドミナントであればそのエーテルを取り込み強くなることができる。

かつてクライヴに敗れ、召喚獣の力を奪われてもなお勇敢に顕現して最後まで戦ったベネディクタ。
彼女もまた同じ方法で力を得たのだと、ハールバルズは涼しい顔をして偽りを伝えます。


利用されていたとは知らず、心からベネディクタを愛しているフーゴ
彼はハールバルズの言葉にまんまと乗せられ、コアの方へと歩き出しました。


そしてハールバルズは魔物とはまた違う異形の生物から、クライヴがマザークリスタルに辿り着いたという報せを受けて微笑むのでした。


ウォールードの暗躍が表立つようになってきましたね。
ウォールードの国王・バルナバスは一体何を目的としているのでしょうか?

次につづく!