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【読書レビュー】ラプラスの魔女(東野 圭吾)


■あらすじ

ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。
地球化学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。
彼女はひとりの青年の行方を追っているようだった。
2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。
ふたりの被害者に共通点はあるのか。
調査のため青江が現地に訪れると、またも例の彼女がそこにいた。
困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な"力"を発揮し始める。


■感想

映画化もされた『ラプラスの魔女』。
映画は観ていませんが、東野 圭吾さんの作品なら安心して読めると思っての購入です。

設定や人物の描写、謎解き要素、物語の魅せ方。
さすがは東野さんといった感じで読みやすいし、読まされています。

本作は作家デビュー30周年の記念作品で、これまでの自分の小説をぶっ壊す気持ちで書いたそうです。

なるほど。
語れるほど深いファンではないですが、東野さんの作品をそれなりに読んできたわたしにも、「なんかいつもとちがう感」は感じられました。
自分のテイストをあえて壊して書けるって、それはそれですごい話。

十分楽しめて読めましたし、本作の続編も出ているようなのでそれも読んでみたいとは思います。
他の人にもおすすめできる作品なのは間違いないです。

だけど。あえていうなら。

おもしろいけど、東野さんの作品の中ではわたしの好みではない。

なんで好みではないか考えてみたんですが、明確な理由が思い浮かばず。。。
本作については、ぜひ他の方の意見も聞いてみたいところです。