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【読書レビュー】9ルール 自分を変える「黄金の法則」(ニール・パスリチャ)


■あらすじ

僕らの多くは飢饉も戦争も、いや正直なところ、真の欠乏というものを経験したことがない。
何もかも手にしている。
そしてそのせいで、失敗や、現実には失敗でなくても失敗とみなされがちな物事に対処するすべを失ってしまった。
必要なのは、レジリエンス(折れない心)なのだ。


■感想

本作は、同僚に借りた本シリーズです。

生きているとどうしても、大小関わらずに自分の失敗や恥に目を向けがちになってしまう。
そうしてそこだけを見続けて、自分はダメな人間なんだと思い込んでしまう。

でもちょっと待って。
ただ見えていないだけで、そんな失敗や恥をものともしないほど、僕らには素晴らしいところがある。
そもそも僕らは、最高な存在なんだよ。

というようなことを、明るくて軽快な口調で著者のニール・パスリチャさんが話してくれるといった本です。

そしてその『最高な存在』であることを思い出せるよう、見えていない素晴らしいところが見えるようになれるというのが、本作のタイトルでもある『9ルール』です。

・ルール1:常に『続き』を考える
・ルール2:失敗と自分を切り離す
・ルール3:『今』だけを見ない
・ルール4:視点を変えて『恥』を手放す
・ルール5:時間と経験に投資する
・ルール6:悩みと後悔は心の外に出す
・ルール7:小さな場所で自信をつける
・ルール8:ノイズゼロの日をつくる
・ルール9:不要なこだわりを捨て、前に進む

ルールだけ見ると、「それができたら苦労しない!」「なんか難しそう?」と思えるかもしれません。

でも本作を読むと、パスリチャさんの口調が軽快で分かりやすいからか、意外にも「そんなちょっとしたことでいいんだ」という気持ちになります。

主観では、わたし自身は折れないとまではいかなくても『折れにくい心』は持っていると思っています。
パスリチャさんの実際の失敗や恥の体験談を見ながら「あ~わかる~」と共感しながら、そのルールに則った気持ちの切り替え方が勉強になるところもありました。

ちまたに溢れる自己啓発本の中でもかなり読みやすい部類に入ると思うので、興味がある方にはおすすめできる本でした。