ゆるぽぽ帳

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【読書レビュー】変な家(雨穴)


■あらすじ

あなたは、この家の異常さが分かるだろうか?
おそらく、一見しただけでは、ごくありふれた民家に見えるだろう。
しかし、注意深くすみずみまで見ると、家中そこかしこに、奇妙な違和感が存在することに気づく。
謎の空間、二重の扉、窓のない子供部屋――
間取りの謎をたどった先に見た、「真実」とは!?


■感想

会社の同僚から借りた一冊。
間取り図を見るのも、怖い話を読むのも好きなので、わくわくしながら読みました。

不動産にまつわる怖い話というのは世間でもよく見かけますよね。
多くの場合は結局結末は分からないまま(謎は謎のまま)で見かけるので、本作もそんな感じかな?と思っていたら、ちゃんと結末まで描かれた1本のストーリーになっていました。

本作、実在する家を語っているのかと勝手に思ってましたが、どうやらフィクションっぽいですね。
でもストーリーはホラーサスペンス小説として十分おもしろいので、ノンフィクションでも全然いける。

物語は登場人物たちの会話(台本のような文章)で進んでいくので、読みやすさはあります。
家の謎を調べるにあたり、とある一族の歴史に話が踏み込むので、そこだけ複雑で一瞬読みにくいかもってくらいでした。

変な家から辿り着いたとある一族。
その一族にある異様な習慣。

思わず続きが気になって、一日で読み終えてしまいました。
さくっと読める怖い話なので、好きな人にはおすすめしたいです。

2024年春に公開予定で映画化が決定しているみたいなので、映画の方もちょっと気になっています。