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【読書レビュー】NNNからの使者 ~猫だけが知っている~(矢崎 存美)


■あらすじ

最近寂しさが身に染みる独身男・藤本誓のもとに、やけに模様がくっきりとした三毛猫が現れるようになった。
と同時に、会社からの帰り道、野良と思われる白猫が「お腹すいた」と猛アピールしてくるように。
食べ物を与えるようになった誓は、次第に猫が飼いたくなり、ペット可物件に入居してしまう。

今日もミケさんたちは、猫好きな誰かのことをじっと見ている!?

ページをめくるたび、あなたも猫の魅力のとりこになる、モフモフ猫小説誕生!


■感想

モ フ モ フ 猫 小 説 !
そんなの、買うしかないじゃないですか。笑

しかも、奇しくも≪ぶたぶた≫シリーズを書いていらっしゃる矢崎 存美さんの作品!
これは読中・読後に気持ちがほっこりしないわけがないとも思いました。笑

ところで、みなさん。
タイトルにある「NNN」って何の略だかご存知ですか?
(あのニュースネットワークじゃないですよ。笑)

これ、「ねこねこネットワーク(ぬこぬこネットワーク)」の略なんですって!

ねこねこネットワークとは、日本猫ねこ協会(https://nekoneko-kyokai.jp/nnn/)によると、

ねこねこネットワークはその名の通り、猫のネットワークを使うことによって、猫の存在を世に知らしめる活動を行い、猫世界を住みよいものにする『猫民の猫民による猫民のための組織』なのです。

猫世界を住みよいものにするためには、まず人間を猫のしもべ(飼い主)としなければなりません。そのために猫調査員が猫のしもべ候補を厳選するのです。

とのこと!

極端にいうと、猫が猫同士のネットワークを駆使して「猫を心から可愛がってくれる飼い主を探そうぜ!」ってことらしいです。笑

そして話は本作に戻り。
本作はこの「ねこねこネットワーク」内での出来事が、猫視点、人間視点でオムニバス形式で書かれた作品となります。

もうね、登場する猫たちが可愛いのは言うまでもなく、猫を愛する登場人物たちの気持ちが分かる分かる。笑

わたしは強いていうなら犬派ではありますが、結局のところ猫も好きなんですよね。
なので登場人物たちに感情移入するし、登場猫たちにも興味津々。

わたしの趣味嗜好とマッチしたということもありますが、本作、読んでよかった一冊でした。
シリーズ化しているようなので、他の作品も気になるところです。