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【読書レビュー】ぶたぶた(矢崎 存美)


■あらすじ

街なかをピンク色をしたぶたのぬいぐるみが歩き、喋り、食事をしている。
おまけに仕事は優秀。

彼の名前は、山崎ぶたぶた
そう、彼は生きているのです。

ある時は家政夫、またある時はフランス料理の料理人、そしてタクシーの運転手の時も。

そんな彼と触れ合ったことで、戸惑いながらも、変化する人たちの姿を描く、ハート・ウォーミング・ノベル。
大人気≪ぶたぶた≫シリーズの原点、登場!!


■感想

このタイトルと表紙を見たらもう買うしかないでしょう。笑

ジャケ買いしました。結果、後悔など一切しておりません。笑

様々な職業のぶたぶたさんが、どこかでひっそり誰かの心に触れる短編がつづられています。
そして、それぞれの短編が独立しているのかと思いきや、最後に分かる短編の繋がり。

実に、荒んだ潤いが足りないわたしの心に染みる作品でした。
すっかりぶたぶたさんの虜となっております。

調べてみると、この矢崎さんの≪ぶたぶた≫シリーズ、かなりの作品数がありました。
2022年9月時点で、本作を含めて34作品あります!すごい!

Wikipediaによると、1998年に本作が初出版になったようなので、24年も続いている根強いファンがいるであろう小説です!
(ちなみに最新刊は、2022年5月発売の『ぶたぶたのお引っ越し』だそうです。)

わたしは基本的にブックオフの100円コーナーにお世話になっている身なのですが、100円コーナーを飛び出してでもこの≪ぶたぶた≫シリーズを読んでみたいと思っています。
それくらい、心がほっこりしました。笑