【ネタバレプレイ】FF16 #55 けしかける者
フーゴの居城があるマザークリスタルを目指してダリミル宿場を出たクライヴたち。
そのあとを、どうにも何かが気になったらしいルボルが追いかけてきました。
クライヴがこれからどこへ行くのかを尋ね、居城にいるはずのフーゴを討ちに行くと知ったルボル。
予想していた答えが返ってきたことに対し、「伝えておきたいことがある」と彼は話し出しました。
フーゴの居城には最近、ウォールード軍が入り浸っているそう。
ダルメキアとウォールードは同盟国のため宿場でウォールード軍を見かける分には良いが、国の要のマザークリスタルに他国の軍隊を入れているのは普通じゃないとルボルは言います。
それにマザークリスタルの様子を見に行った仲間が数日前から帰ってきていないそうで、そこで何か大変なことが起きていると彼は考えていました。
ルボルはマザークリスタルへと続く人目につかないルートを教えながら、「二度もシドを失いたくはない」とクライヴの安否を気に掛けて、わざわざ追いかけてきてくれたのでした。
そしてルボルと別れたあと、クライヴたちはついにダルメキアのマザークリスタルの目の前までやってきました。
これからマザークリスタルへと乗り込むクライヴに、十分に気をつけるよう言い付けるバイロン。
それと一緒にバイロンは、クライヴへの謝罪を口にしました。
"フェニックスゲートの大事の後、わしは危機に瀕したロザリアから逃げ出した。
命惜しさに金を積み、我が身可愛さゆえにアナベラへ媚びへつらった。
国を守れなかった臆病な叔父をどうか許してくれ。"
そしてバイロンは、こう続けます。
"クライヴ、お前の手で兄上の愛した国を、ロザリアを取り戻す気はないか?
その勇気を持つことさえわしはできなかった。
だがお前は違う。クライヴ、お前なら――。"
バイロンはクライヴに一国の主たる資質を見たようです。
しかしクライヴには『人が人として生きられる場所』を作るというやるべきことがあり、バイロンの期待に応えることはできないとはっきりと断りました。
各国の中で最も人とベアラーの隔たりが薄かったかつてのロザリア。
当たり前に思っていたあの風景は父・エルウィンが少しずつ築き上げてきたものだと、今のクライヴには分かります。
"父上が理想に掲げていたのはきっと、俺が目指しているものと同じなんです。
俺はその想いを、ロザリアだけでなく世界に広めたい。"
数多の人が咎める大罪になるのだとしても、それが自分の道だと信じている。
そんな大義を掲げるクライヴを、バイロンは心から誇りに思うのでした。
バイロンはここからクライヴと別れ、自由都市カンベルの知人を尋ねます。
それがきっとクライヴたちの助けになるとバイロンは言います。
バイロンに別れを告げたクライヴは、今度こそフーゴとの因縁を断ち切るつもりなのでした。
一方、マザークリスタルにある居城で、フーゴは上手く動かすことのできない義手となった手を見てクライヴへの憎しみを募らせていました。
興奮するフーゴを諌めるのは、ウォールード軍の騎士長たる男・ハールバルズ。
「お前が邪魔をしなければ殺せたのに!」と喚くフーゴに、彼はフーゴはクライヴより弱く負けていたと現実を突きつけます。
フーゴはその言葉に怒りハールバルズにつかみかかろうとしますが、その不自由な両手では簡単に避けられてしまいました。
行き場のない負の感情に大声を上げることしかできないフーゴ。
そんな彼にハールバルズは、クライヴに勝つ手段がひとつだけあると囁きます。
その手段を聞こうと、必死に乞うフーゴ。
その姿にはもう、かつての自信に満ち溢れた猛々しい姿は見る影もありません。
ハールバルズが勝つ手段として指したのは、居城からよく見えるマザークリスタルのコアでした。
マザークリスタルのコアには莫大な量のエーテルが蓄えられています。
ただの人になせる業ではありませんが、ドミナントであればそのエーテルを取り込み強くなることができる。
かつてクライヴに敗れ、召喚獣の力を奪われてもなお勇敢に顕現して最後まで戦ったベネディクタ。
彼女もまた同じ方法で力を得たのだと、ハールバルズは涼しい顔をして偽りを伝えます。
利用されていたとは知らず、心からベネディクタを愛しているフーゴ。
彼はハールバルズの言葉にまんまと乗せられ、コアの方へと歩き出しました。
そしてハールバルズは魔物とはまた違う異形の生物から、クライヴがマザークリスタルに辿り着いたという報せを受けて微笑むのでした。
ウォールードの暗躍が表立つようになってきましたね。
ウォールードの国王・バルナバスは一体何を目的としているのでしょうか?
次につづく!