【ネタバレプレイ】FF16 #19 ベアラーという命
今のロザリアの状況をマーサから聞いていたクライヴたち。
そのとき宿の酒場に1組の親子が現れ、酒場にいた客と話を始めました。
赤ちゃんを産んだらしい母親。
しかしその傍に赤ちゃんはいません。
不思議に思った客が赤ちゃんのことを尋ねると、母親は生まれた子がベアラーだったのだと、さも恐ろしい目に遭ったかのように話し出しました。
"まあ、何てこと…。お役人には届けたの?"
"すぐに軍で処理してもらったわ。今日はその帰り。"
"処理が済んだのなら一安心ね。"
"ママ、ちゃんとした弟が欲しい。"
そんな客たちの会話を、沈痛の面持ちで聞いていたクライヴたち。
そこにエルウィンが治めていた頃のロザリアの姿はなく、今はこれが『当たり前』なのだとマーサは言います。
そしてマーサから、小袋をひとつ、近くの修道院に届けてほしいと依頼を受けました。
そこでしっかりと『現実』を見てきた方がいいと話すマーサ。
ここで再びクエストが発生しました。
■ベアラーという命
マーサに届け物を頼まれ、クライヴたちはスリー・リーズ湿地にあるグレードモン修道院を訪れます。
クライヴたちの姿を見るなり「ここでの祈りは受け付けていない」と話す修道院長でしたが、2人がマーサの遣いで来たと分かると、修道院の中へと案内してくれました。
修道院の中は、痛みに苦しむベアラーたちの声で満ちていました。
"嫌だ…死にたくない…"
"暗い…怖い…ひとりに、しないで…"
ここにいるベアラーたちは、前の主に棄てられようとしていたところを、マーサが買い取って修道院に匿っていました。
そして彼らの命はもう長くはなく。
ここで石になって死んでいくだけなのだと、修道院長は言います。
これは、ベアラーが必ず辿る末路。
全身が石化するまで生身のまま魔法を使うことを強いられ、動けなくなれば棄てられてしまう。
マーサにも修道院長にも、この現実を変えることはできない。
だからせめて最期くらいは人らしく看取ってやりたいと、こうして石化の始まったベアラーたちを匿っているのでした。
そうしている内にまた1人、修道院長はベアラーの旅立ちを看取ります。
クライヴたちが届けた小袋の中身は、ベアラーの苦痛を少しでも和らげる薬だったようです。
マーサへのお礼と報告を修道院長から受け取ったクライヴたちは、再びマーサの宿へと戻ったのでした。
宿に戻ったクライヴたちからお礼と報告を受け取ったマーサは、クライヴたちに『現実』を見てきた感想を聞いてきました。
"ベアラーは、ただ少し人と違うだけだ。
それなのに虫けらや化け物のように扱われる。
これがおかしいって気づいた奴が動かなきゃ、いつまで経ってもいかれた『当たり前』のままなのさ。"
だからこそマーサはシドに協力し、自分でベアラーを買う。
とはいえマーサの身分で手を出せるのは、修道院にいたような先の短いベアラーくらいだけ。
それを彼女は悔しいと言いますが、その『現実』を変える手段を持たない彼女は、自分ができる範囲で行動しているのでした。
それからクライヴたちはマーサから橋の修理が終わったことを教えてもらい、彼女から信頼の証を受け取ります。
そうしてクライヴたちを見送ったマーサは、実は2人の正体に気づいていたのでした。
ロザリアの民はまだロズフィールド(クライヴの家系)のことを忘れてなかった…!
ちょっと目頭が熱くなったシーンでした。
次につづく!