ゆるぽぽ帳

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【ネタバレプレイ】ハーヴェステラ - Part.84 第七話「月の揺り籠」(5)

旧人類(地球人類)のカイン種の存続か、新人類のアベル種の存続か。
リ・ガイアで生き残れる人類は、どちらか一方だけ。

人類種の保存が使命であるレーベンエルベには、どちらかを選ぶのは倫理的に不可能。
アベル種またはカイン種に委ねたところで、その利己的な遺伝子に従い、自分たちの存続を選ぶであろう。

だからこそロストガイアもリ・ガイアも知っているアリアであれば、公平な判断ができるのではないか。



人の未来のため、楽園の実現のため。
そう言ってガイストは、アリアに決断を迫ります。


そんな決断は間違っていると言うぽぽつーに対し、ガイストの判断を受け入れたアリア。



アリアの選択一つで、出自が違うというだけで人類の一部が滅びてしまう。
判断に迷うアリアに、ガイストは1日の猶予を設けました。


その後、幻影城に戻ったぽぽつーたち。
殻の楽園が唯一人類が生き残る方法で、そのためには旧人類か新人類かを選ばなければならない。

そんな重すぎる選択を目の前に、アリアは自分がぽぽつーたちの敵だという認識を持ち始めます。



「アリアは敵なんかじゃない」というぽぽつーの言葉に、過剰に反応するアリア。


信じたくない現実を突きつけられ、重すぎる選択を迫られているアリアは、どう見ても正常な思考でいる様子ではありません。
これはもう、この先アリアが変に突っ走る展開が想像できますね。。。

とにかく今は混乱しているアリアがここでパーティから外れ、ストーリー第七話『月の揺り籠』がコンプリートとなりました。


そして自宅に戻ったあと、アリアの様子が気になったぽぽつーは、レーテの北の広場へと向かいます。
しかしそこに結晶体の姿はなく、それはアリアが1人でロストガイアへ行ったという意味でもありました。


そこに村長が現れます。


自分が声をかけても気づかないほど、切羽詰まった様子で結晶体へと駆け込むアリアを見たという村長。
ぽぽつーは思わず村長に、アリアを1人にしてしまったと、悔やむ気持ちを吐露してしまいます。

そんなぽぽつーに、詳しいことは知らずともぽぽつーたちが頑張っていることは分かると励ます村長。


迷ったとき、悩めるとき、大事なのは初心に返ること。
明日のことだけを考えていても、明日のことは解決できない。
過去の自分がどう生きてきたか、その道はどこに続いていくのか。
後悔に意味はないが、積み重ねてきたものは決して無駄ではない。

ぽぽつーはそんな村長の言葉を噛み締めるのでした。

■春風の節 5日

この日はディアンサスの来訪がありました。



少し話がしたいというディアンサスと、ヒガン渓谷に向かいます。
そうして2人が初めて出会った場所で、ディアンサスはあの日のことを話し始めました。


あの日まで、ガイストと共に行動していたディアンサス。
もともとガイストはどのレーベンエルベや人類よりも死季根絶という難題に立ち向かって、リ・ガイアを救おうとしていたと言います。

そしてある日行方をくらました後――恐らくロストガイアに行った後、何かに取り憑かれたように変わってしまったガイスト。
他のレーベンエルベとの共有知の接続を切り、1人で思索に耽るようになり、ついに星を砕くという思想に至った。
そしてそれに反対したディアンサスは飛空艇から落とされ、ヒガン渓谷に落下したのです。


ガイストの旧人格は、飛空艇から誰かを落とすのが好きだったんだな←

ガイストの旧人格はああなってしまったものの、熱心に死季根絶を目指していたのは確かで。
そしてまた、新人格が言っていることが正しいのも分かるのだと、ディアンサスは言います。

殻の楽園構想。
確かにそれが唯一残された正しい道のりなのかもしれない。
しかし、誰かに無駄と言われようと死季根絶のために奔走していた旧人格のガイストを知っているディアンサスには、新人格の言葉が悲しく聞こえたそうです。


論理的に判断する人工知能のレーベンエルベが、論理的な解決策を聞いて悲しいと感じる。
ディアンサスには自分がおかしくなっているという自覚があり、その異常は幻影城でぽぽつーたちに倒されてから大きくなったのだと言います。


そしてディアンサスはその異常を、ぽぽつーに『期待している』という感情だと考えていました。


スペックだけで言えばディアンサスもガイストも、ぽぽつーたちに負ける要素はなかった。
ディアンサスや他の仲間でさえ、旧人格のガイストのいう『適切な滅亡』への気迫に呑まれている中、ぽぽつーだけがそれに抗った。


そんなぽぽつーにディアンサスはこう言います。
少しでもおかしいと思うなら『正しさ』に抗え、と。



かつて西暦の時代。
空を飛ぼうとした人間も、宇宙に飛び立とうとした人間も、いつだって世界を革新させた者はその世界の常識の上では正しくなかった。

それでもその『夢を見る』という機能で何かを成し遂げた人間たち。
レーベンエルベにはないその機能を、希望を、夢を。
ディアンサスはぽぽつーに期待しているのでした。



そうしてガイストとの約束を明日に控えた夜。
まだリ・ガイアに戻ってきていないアリアを想いながら、ぽぽつーは眠りにつきます。


一方アリアはロストガイアの星核螺旋研究所で、楽園構想の資料を調べていました。


そして当時の臨界実験の資料にあった名簿で、何かを発見するアリア。


こうしてストーリー第八話『絶望のけだかさ』が始めるのでした。

次につづく!