本日は連続投稿します!1/2回目!
今回もストーリーを回収する回です。
■目次1. 第十五話(前編)あらすじ
ホワイトホルム城を奪還し、王座に就いたロラン。
グリンブルク王家の復活に王国は沸いた。
だが一方、傀儡政権を放置して長らく息を潜めていたことへの不信、エスフロストの統治を評価する声なども上がる。
ロランが不在の合間に、王国民の間には様々な思いや軋轢が生まれていたのである。

2. メインストーリー「暗雲立ち込める復興」
ホワイトホルム城の謁見の間にて、覇気のないロランを励ますヒューエット。

王としての責務が山積みなのは理解しているが、ロランはコーデリアのことが頭から離れない。
いついかなる時も私情を挟まなかった父王を思い出し、自分もその覚悟ができているつもりだったロラン。
ロランくんはいつだって覚悟した『つもり』のパターンしかないような?
そこに伝令兵が現れ、コーデリアが順調に回復していることを告げる。そして彼女が「皆に伝えたいことがある」と希望していると続けた。
ロランはセレノアたちも呼んで、庭園に集まることにする。
コーデリアからロラン不在の王城での出来事を聞くセレノアたち。

大臣パトリアトを筆頭とする王国貴族を上手に利用して政を進めていたグスタドルフの手腕を褒めるコーデリア。
一方でハイサンドとの戦いに備えている様子だったという話に、セレノアたちは『大鐘砲』の存在を知るのだった。
話をしている最中に、コーデリアがめまいでふらつく。
そこに彼女を探していたのだと、パトリアトが現れたのだった。
どうやらコーデリアを連れ戻しに来たらしい。

ロランにも促され、コーデリアはパトリアトと療養に戻るのだった。
王都・市街地の被害状況を確認するセレノアたち。
予想以上の損害に、ハイサンドにも助力を願うことにする。
そして被害以外の点で、ロランの帰還があまり歓迎されている状況ではないとエラドールが報告する。
グスタドルフの自由を掲げた新体制を受け入れた王国民からすると、今までの旧体制は受け入れ難いようだ。
さらにアンナの報告によると、城内ではパトリアトが随分と幅を利かせているらしい。
グスタドルフに尻尾を振っていた男がロランを支えると息巻いている姿は、到底信用に値しない。
そこに噂のパトリアトが現れ、ウォルホート家へ王都再建への助力にお礼を言った。

そしてロランがエスフロストへの報復を考えているようだと言い、王家への不信の声がある今、重々気を付けてほしいと続けた。
警告とも取れるパトリアトの言葉だが、王都の復興は進めなければならない。
セレノアとベネディクトは、今後について話をするためロランの下へと向かうのだった。
セレノアと別れて市街地に残ったフレデリカとジーラ。
今もなおエスフロストの統治に好意的な国民が多いことにフレデリカは驚く。

だがフレデリカが知っているグスタドルフの掲げる『自由』とは、もっと貪欲で厳しいものだ。
そこにウォルホート城からの伝令兵が現れ、シモンからの伝言をフレデリカに伝える。
シモンが回復したことと、王都奪還の労いをしたいという内容に、喜びを見せるフレデリカ。
しかし伝令兵はもうひとつ、悪い知らせも持ってきていた。
ローゼル村の周辺を盗賊たちが荒らしまわっている。
ウォルホート城の兵だけでは退治できず、セレノアに相談したい。
フレデリカたちは伝令兵も連れてセレノアの下に向かう。
その光景を見ていたミロは、何やら慌ただしくなりそうだと思いながら観察しているのだった。
次はローゼル村に盗賊退治にでも行く流れかしら?