【前回のあらすじ】
水道魔導器の魔核はフレンにぽーい。
ギルドの名前は凛々の明星にけってーい。
そして初仕事はエステルの護衛だーい。
次は砂漠を目指すんじゃーい。←イマココ
■目次
1. 【メインストーリー】ギルドの依頼「人探し」
ユーリたちが再び訪れたヘリオードの街は、以前より閑散としていた。
どうやら仕事がきつくて逃げ出す人が増えているという噂があるらしい。
そんな噂を聞いて『放っておけない』という表情のエステルに、ユーリたちはひとまず街の様子を見てみることにする。
もう夜も更けていることから、まずは宿屋に泊まることにした。
その夜中、宿屋で休んでいたユーリはジュディスが部屋を出た気配を感じて起き上がる。
宿屋から出てみるとジュディスは1人で街の景色を眺めていて、ここの景色が故郷に似ているのだとユーリに話した。
ジュディスの故郷は高いところにあって、ヘリオードと同じように見晴らしがいいらしい。
「だから魔物に乗っているのか?」と尋ねるユーリに「彼は魔物ではなくバウルよ」とジュディスは答える。
バウルに乗ったら空も飛べるし景色もいいし…高い所が好きなら最高だよね。
ジュディスは空が泳げるからバウルと一緒にいるのではなく、バウルが戦争からジュディスを救ってくれたからだという。いつだってこの世界は戦争だらけだというジュディスの言葉をユーリは肯定しつつ、前にヘリオードでエステルを襲ったのはジュディスであるかを問う。
その問いに、否定はしないジュディス。
ユーリは、フェローもエステルを狙っていて、それはバウルと何か関係があるのかと重ねて問うが、ジュディスは「うまく説明できそうにないわ」と返すだけだった。
「狙ったことを否定はしないんだな」とユーリが言うと、ジュディスは「嘘はつけない」と答える。
そんなジュディスにユーリはもう何も聞かないと言いつつも、再びエステルを狙わないように釘を刺す。
だがジュディスは、もうそんなことはしないと保証するのだった。
『嘘はつけない』というジュディスの言葉を信じつつ、言っていないことがあるのは自分も同じだと言うユーリ。
そして宿屋に戻って行ったユーリに、ジュディスは「おかしな人」と笑うのだった。
翌朝、ユーリたちは街の様子と以前暴走した結界魔導器を見に行くことにした。
どうやら街の魔導器はあれから暴走もなく安定して稼働しているようだ。
そこでユーリとラピードは、ノール港で会った夫婦の妻ケラスとその子どもポリーを見つける。
再会を喜びつつ「お父さんは一緒ではないのか」とポリーに尋ねるエステルに、ケラスは3日前から行方不明なのだと答える。
行き先はケラスにも心当たりはなく、いなくなる前の晩も貴族になるために頑張ろうとしていたという。
ケラスいわく、この街が完成すれば貴族としてここに住めるというのだ。
貴族ってそんな簡単になれるわけないよね。…ってことは何かの陰謀か!
ケラスの話を聞いたエステルは、その話はおかしいと指摘する。
貴族位は簡単に得られるものではないというエステルに、ケラスはキュモールが約束してくれたと言うのだ。
なんと!あのキュモールが!この街の執行官代行になってるんだって!
今は皇帝不在なのに貴族位の話が出るなんておかしいというカロルに、ケラスは自分たちの努力が無駄だったということを知り、さらには夫ティグルの行方が分からないことに声を震わせるのだった。…現実でも知識や情報不足だと理不尽な目に合うことってあるよね。切ない…。
そんなケラスたちの様子を見て、エステルは遠慮がちにユーリに声をかける。
報酬はあとで自分が払うというエステルと、このギルド宛の依頼を受けるかどうかの判断をカロルに仰ぐユーリ。
カロルは依頼を承諾し、ユーリたちは人探しの依頼を受けることにするのだった。
次回はヘリオードの闇を暴く回だ!
しかし、このティグル・ケラス・ポリー家族はロクな目に合わないな。。。