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【ネタバレプレイ】ハーヴェステラ - Part.83 第七話「月の揺り籠」(4)

アリアはカイン種人類で、ぽぽつーたちとは異なる出自の人類。
とはいえ生物学的にはカイン種もアベル種もほぼ同一なため、本来であれば何も問題ないはずでした。



しかし死季のせいでリ・ガイア計画が頓挫しかけている今、唯一目覚めたカイン種のアリアの立場は極めてデリケートだと話すガイスト。
それがどういう意味か気になりましたが、ここでディアンサスが、ガイストの考える死季への打開策について話を変えてしまいました。



なんでこのタイミングでそこを突っ込むんや、ディアンサスさん。。。
いや、ディアンサスはディアンサスで事情があるんだろうけどさあ。

死季への打開策については、ロストガイアでの研究成果をまとめている場所で話したいとガイストは答えます。
そうして次に向かったのは、ライブラリーと呼ばれる区画でした。


人類種の歴史や研究、文化や風習といったあらゆるデータベースが保管されているライブラリー。
レーベンエルベが人類に詳しいのは、このライブラリーから知識を学習しているからなのでした。

ガイストの打開策の前に、少しだけカイン種の最後の歴史を振り返ります。
『地球楽園構想』というデータ見せたガイスト。
この構想は、カイン種が最後に進めていた研究でした。


レッドクイーンによるガイアダストの散布が止められないことを理解したカイン種は、ガイアダスト環境下で生きていくための計画として地球楽園構想を考えました。

ガイアダストの侵入を防ぐバリアのようなものを都市の周囲に巡らせ、生活可能な地上の楽園を作る。
ロストガイアにあったスクラップド・エデンは、まさにそのための実験都市として造られました。

そして地球楽園構想の主導者は、アリアの両親。


星核研究の第一人者であるアリアの両親が、ガイアダストを解決するのは不可能だと表明した通り、そこから2,000年が経った今、レーベンエルベでも問題解決には至っていません。
どうやらガイストの打開策もまた、死季そのものの解決ではなく別の方法のようです。


死季を解決するという空想が、これまで数多くの悲劇を生んでしまったのではないか。
解決できるかもしれないという希望を持つこと自体がある種のバグで、そのバグで自分の旧人格は無意味な虐殺を行おうとしてしまった。



死季の根本解決という発想から離れない限り、人類に未来はない。
そう話すガイストの打開策とは、地球楽園構想のようにリ・ガイアにバリアを巡らせ、死季から環境を守ることでした。



おおお!旧人格の真世界を創る計画よりは全然まともだ!笑

捉え方によっては、レーベンエルベが人類を管理するようにも聞こえるガイストの構想。
しかしそれは真実を知っているぽぽつーたちだからこそそう思うのであって、何も知らない人間からすればそもそも疑問を持つことすらありません。

卵の中で平穏に過ごす雛が、見えない外の世界の存在を理解することはない。
それと同じように、リ・ガイアにいわば殻の楽園を造り上げる。
それがガイストのいう打開策なのでした。


さらに、ガイストの口から驚くべき言葉が続きます。
それは、この月の揺り籠のハイバネーションの期限が迫っているというのです。


ハイバネーションはあくまでも細胞の活動を遅らせるだけである、活かし続けることはできない。
2,000年以上の時間を経た今、人類種の保管を託されたレーベンエルベに残された時間はほとんどありません。

そこでガイストは、アリアに一つの決断を迫ります。


ガイストの殻の楽園構想は、シミュレーションの結果、一応は実現可能であること。
しかしながら殻の楽園の維持には、シーズライトの全エネルギーをバリアの維持にまわさなければならないこと。
そしてそのバリアの面積は決して広くはなく、入居可能な人口がある程度限られてしまうこと。

その入居可能な人口の試算は、揺り籠で眠っているカイン種の総人口、あるいはリ・ガイアの地表に存在するアベル種の総人口のどちらかであるということ。

それらを踏まえガイストは、アリアにどちらの人類を存続させるか決断してほしいと言いました。


えーーー!!!
なんて重い選択を迫るんだ、ガイスト!

生き残れるのはどちらか一方の人類だけとか……そんなん決められへんやん!

次につづく!