
■あらすじ
思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。
ゼロ秒とは、すなわち、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。
迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。
■感想
自己啓発本の中ではかなり有名な、赤羽 雄二さんの「ゼロ秒思考」。
Webページはもちろん、YouTubeのコンテンツでも読了した方は実践された方のレビューを多く見ることができます。
今回読む機会があったので、わたしも読んでみました。
書いてあることは至ってシンプル。
人間はそもそも誰しもが賢い。喋れるだけで賢い。
それでも思考が上手く働かせられないのは、周りの環境は自分の理性が障害になっているからだ、ということです。
(かなり雑にまとめました。笑)
では、もともと秘めている賢さを発揮するにはどうするか?
まずは思考が上手く働かせられなくなっている要因を取っ払って、思ったこと、感じたことあるがままを表しなさい。
自分自身でも見えなくなっていた「本当の自分の考えや感情」を整理していくことで、ぐるぐると何度も同じことを考えていた思考がすっきりして、それがスピード感を持った思考へと繋がる。
思ったこと、感じたことあるがままを表す方法とは、限られた時間内でメモを取ること。
A4用紙を横向きにして、左上にタイトル(思ったこと、感じたこと)。
右上にメモを書いた日付。
タイトルの下に、1分間で、タイトルについて自分が思うこと、感じたことを4~6行書く。
ただこれだけ。
そうして1日10ページを目標に続けていけば驚くほど思考が整理される。
端的にまとめると、そういうお話でした。
メモを取ること、メモを取る時間を設けること、A4用紙を大胆に使うこと。
赤羽さんがご自身の経緯や重ねた実験の結果を踏まえて、「こうするのが良い」と書かれているのですが、それ自体はおもしろいなあと思いました。
しかしながら、いざ自分が赤羽流メモを実践するかというと「やらない」の一択でした。
これは赤羽さんがどうこうというわけではなく、わたしの性格の問題ですね。
1日10ページ書くと、6か月で1,800ページ、1年で3,600ページ。
書いてから6か月以降は基本的には見返さないという整理方法なので、必ずしも保管しておく必要があるわけではないが、赤羽さんは過去のメモ全てを保管しておくこと(自分が頑張ったという歴史を残す意味も含めて)を推奨している。
この保管が、例え最低6か月分だけだったとしても、わたしにはなかなかに耐え難い。笑
決してミニマリストなわけではありませんが、書類を自宅に保管し続けるという選択肢がわたしにはないです。笑
しかもメモはパソコンとかではなくA4用紙に手書きがよく、それをアレンジせずに愚直に実施してほしいという赤羽さん。
今は本作の執筆日より技術も進み、例えばiPadで手書きでメモを取るとかでも代替できるのかもしれませんが、そもそもわたしはiPadを持っていません。
赤羽さんのお話はおもしろかったけど、わたし的にはどうにかして実践してみようと思うほどではなかったので、赤羽さんの考え方だけ勉強させていただくことにしました。