■あらすじ
自分勝手な両親のもとで、何でもいいなりになってきた小雪はいつもひとりぼっち。
家を出ることを決めかねていたある日、具合の悪そうな子猫を見つけて……(「第一話」)。
猫が大好きなのに、猫アレルギーの自分を恨めしく思っていた瀬奈のもとに訪れた幸運とは?(「第三話」)。
猫を飼いたい誰かのことを、ねこねこネットワークの使者が、今日もどこかから見ているかも!?
猫好きの人にぜひ読んでほしい、モフモフ猫小説第二作!
■感想
モフモフ猫小説第二弾!
矢崎 存美さんのねこねこネットワーク(NNN)シリーズをまたまた手に取ってしまいました。
前作は人間と猫、それぞれの視点から描かれていて、想いが通じていたりすれ違ったりしているのを読むのがおもしろかったです。
そして今作、メインは人間視点から描かれているのですが、それはそれで登場人物の感情に集中できるから読みやすくていいですね。
おもしろさだって損なわれていません。
両親の無意識に自分を傷つける言葉に翻弄されて、『自分』をうまく主張できない小雪。
猫好きで猫を飼いたいけれど、引っ越す余裕のない海。
好きな気持ちとは裏腹に猫アレルギーを発症してしまった瀬奈。
苦労が続く人生を歩み、今はひとりぼっちで過ごす大輔。
犬を飼っている猫好きで、なぜか猫との縁を逃してばかりの柾樹。
それぞれの登場人物の猫との出会いがまとめられた一冊となっています。
猫好き、あるいは動物好きなら共感できるであろうあるあるで溢れたストーリーは、前作と変わらず楽しく読めました。
あー!わたしも動物飼いたーい!(叶うなら犬猫一匹ずつ!笑)