メインストーリーを伝える回。
■目次1. 第十八話あらすじ
エスフロスト公国と同盟を結ぶため、セレノアはグリンブルク王としてグスタドルフに会談を申し込む。
密書を受け取ったグスタドルフは承諾し、ホワイトホルム城に自ら出向くと返答した。
しかし、この戦乱の発端はグスタドルフがノゼリア新鉱山の岩塩鉱床独占を謀ったことにあり、現在、岩塩鉱床はセレノアが押さえている。
両者の直接会談は、一触即発の危険をはらんでいた。

2. メインストーリー「新王が望む岩塩の在り方」
ホワイトホルム城で、ベネディクトに食ってかかるノゼリア商会のクラルス。

ベネディクトは再度、グリンブルクがノゼリア商会との一切の取引を停止すると告げる。
強気なベネディクトの態度に、グリンブルクが岩塩を手に入れたという噂に確信をもったクラルス。
ハイサンドが許すはずがないというクラルスに、ベネディクトはノゼリア商会が中立と言いながらハイサンド寄りだったことを揶揄するのだった。
グリンブルクの暴挙をハイサンドに報告すると言い捨て、クラルスはその場を去った。
その後アンナが裏社会にも通じるクラルスを挑発してよかったのかと尋ねれば、ベネディクトの狙いはそこにあるらしい。
そのとき、グスタドルフの到着が近いことを知らせる報告が届き、「誰も近づけるな」とベネディクトはセレノアと二人きりで話しに向かう。
謁見の間で、グスタドルフの到着が近いことをセレノアに知らせるベネディクト。

そのときセレノアは、以前ドラガンからもらった塩に関する研究書を読んでいた。
書物を読んで、塩の様々な用途と可能性を知ったというセレノア。
ベネディクトは岩塩の存在が交渉の切り札になると同意した。
そんなベネディクトに、グスタドルフにどう対するべきかと問うセレノア。
その前にひとつ確認したいとベネディクトは答えた。

ベネディクト「セレノア様は、岩塩の独占を望まれますか?」

▶「岩塩の独占は望まない」を選択
独占すればハイサンドと同じになる。
かといってグスタドルフに岩塩を渡せば、ただ利用されるだけになる。
岩塩を使って、グスタドルフ以上に自由で豊かなノゼリアを築く。
そう示すことができれば、グスタドルフを従わせることができるはずだというセレノアにベネディクトも同意する。
そしてセレノアの考えに沿った策があると言い、ベネディクトはグスタドルフとの交渉を任せてほしいと願う。
セレノアはそれを許すのだった。
3. 挿話「ベネディクト」
各々の仕事を終えたベネディクトとエラドールは、野暮用があると言って早々にとある場所へと向かう。
そうして二人が落ち合ったのは、詰所の酒場だった。

今年もこの日に一杯だけ酒を飲むというベネディクトは、エラドールとともに三十年前のことを思い出していた。
三十年前の塩鉄大戦時。
負傷して戦場から動けないエラドールをなんとか連れ帰ろうとするベネディクト。
そこに敵のエスフロスト兵の部隊が現れてしまう。
自分を残して逃げるように言うエラドールと、最後まで一緒だというベネディクト。
突撃してくるエスフロスト兵に、ベネディクトは勇敢に立ち向かった。
そんな二人が今も生きてここにいられるのは、シモンのお陰だった。
しかしそのときの怪我が原因で、シモンは発作の持病を抱えてしまう。

若造ゆえに身の程知らずだったと振り返るベネディクトとエラドールは、毎年の終戦日に若き日の失敗を繰り返さないという誓いの盃を交わすことを決めていた。
そして今日もまた、その誓いの盃を交わすのだった。
次はグスタドルフとの交渉だ!がんばれ、ベネディクト!