ロラーーーン!!!
■目次1. 第十七話(後編)あらすじ
主人にして友であるロラン。
将来を誓い合った許婚フレデリカ。
そして、最も信頼を置く家臣ベネディクト…
彼ら三人の意見は、大きく割れた。
だが、天秤の傾きにウォルホート家は従う習わし。
選べる道はただひとつ。
ノゼリアの歴史を変える秘密は、その手の中に。
領主として、統治者として。
覚悟を決め、進むべきときがついに訪れる。

2. メインストーリー「友との別れ」
信念の天秤により、進むべき道は決まった。

グスタドルフの狡猾さを懸念するロランに対し、卑怯な手を使ってでもエスフロストに対抗すると言ったベネディクト。
そんなベネディクトに対して、ロランは「恥を知れ!」と怒りを露わにする。
ハイサンドに国を売るのは恥ではないのかと聞き返されれば、僅かな犠牲でより多くの民が安らかに暮らせると答えるロラン。
それをセレノアは、ローゼル族のように全ての民が女神の命じるままに生きることを強いられると否定した。
ついにロランは強硬策に出た。

王命として、エスフロストを討つように命を下し、臣下として逆らうことは許さないと告げたロラン。
ああ…残念王子(陛下)再び…。
それに従う必要はないと答えたのは、ベネディクトだった。そしてセレノアの制止も虚しく、ベネディクトはセレノアが先王レグナの実子であると公言するのだった。

王家の指輪を持つセレノアは正統な王位継承者でもある。
初めて会ったときから感じていたセレノアへの尊敬や親しみの念の正体が分かったというロランは、なおさら一人の男としてセレノアには負けられないという。
そしてどちらがこの国の王に相応しいか剣にかけて決めると、ロランはセレノアに決闘を申し込む。

アア…残念王子(陛下)再ビ…。(二回目
その場でセレノアに槍を向けるロラン。

セレノアに戦う意思がなくとも、進む道が分かれ真実を知った以上、雌雄を決するしかないとロランは言う。
セレノアに憧れつつ、嫉妬もしていたというロラン。
だからこそ今、セレノアを超えるために戦わなければならないという。
セレノアもウォルホート家当主として腹を括り、ロランとの決闘に挑む。
そうして結果はセレノアの勝利終わった。

グリンブルクをセレノアに任せると言って、ロランは死を望む。
決闘を望んだロランを生かせば大きな禍根を残すとベネディクトに進言されてもなお、セレノアにはロランを殺せない。
その慈悲が弱い自分には残酷だというロランに、セレノアはそんなロランの真っ直ぐさを尊敬し羨んでいたと告げたのだった。
だが、二人はもう並んで歩くことはできない。
だからセレノアはロランに願う。
今から成すことを、違う場所から見ていてほしい。
もし道を誤ったら、止めてほしい。

ロランはそれを受け入れ、離別の言葉を残してその場から去って行くのだった。
あああ。ロランがパーティから離脱しちゃったあああ。
王子や王としてのロランは残念すぎるけど、セレノアの言う通り、その素直さや優しさにはとっても好感が持てました。だから嫌いになれないキャラ。
友を失ったセレノア、立ち直れるか!?