連続投稿2/2回目!
挿話三連続!
■目次1. 挿話「アンナ」
案内役のハイサンド民の情報から、両親が眠っているであろう場所へと辿り着いたアンナ。

アンナが胸につけている親の形見である留め具には、『ジャックス一味』の旗印が刻まれており、それを見たハイサンド民は間違いないと言う。
近隣の村を襲っていたジャックス一味を制圧したのがウォルホート軍であり、その上で一味をこの場所に手厚く葬ったらしい。
そして当時ウォルホート軍を指揮していたのは、ベネディクトだという。
ハイサンド民が去った後、エラドールが姿を現す。

ベネディクトが「アンナには真実を知る権利がある」と言っていたことを伝えるエラドール。
そしてエラドールは、アンナの両親の最期を語り出す。
一味の頭領にトドメを刺した瞬間、聞こえてきた赤ん坊の泣き声。
そうして一味のアジトを探すと、産着にくるまれたアンナの姿があり、産着につけられた留め具の下には手紙が挟まっていたのだという。
――アンナ、誰よりも強く生きろ。
その手紙を読んだアンナに、憎むなら自分だけを殺せとエラドールは言った。
それに対しアンナは、自分の知りたかったことを知っただけだと答える。
もし親と呼べる人がいるとすれば、それは自分をここまで育ててくれたベネディクトだと言外に滲ませる。
そしてこの戦争が終わったら、「あなたの娘で幸せです」と伝えようとアンナは思うのだった。
冷徹な面ばかりが見えるベネディクトだけど、アンナにはちゃんと愛情を注いでたんだなあ。
2. 挿話「ヒューエット」
今日も鍛錬を怠らないヒューエットに、エラドールが声をかける。

さすがは王国親衛隊とエラドールが言えばヒューエットは、親衛隊が守るべき王家、グリンブルクへの先の見えない状況を憂いた。
その中でも特にロランを気に掛けるヒューエット。
幼くして母を亡くし、父は兄フラニのことばかり。
妹コーデリアには兄として気丈に振る舞うロランには、王室に居場所がなかった。
だからこそ槍の師匠であるマクスウェルを父のように慕っていたのだという。
そしてそんなロランは、ある日ヒューエットにこう言った。
お互いを思い合えるヒューエットとフリューゲがうらやましい。
俺もいつかお前のように友と一緒に自由に大空を飛び回りたい。
そのとき交わした鷹の扱いを教えるという約束を果たせないまま、戦争になってしまった。
平和になった大空で一緒に羽ばたく瞬間を夢見て、ヒューエットは今日も鍛錬に励むのだった。
3. 挿話「フラナガン」
ヒューエットと偵察に出ていたフラナガン。

そのとき、一組の夫婦が野盗に襲われているところに遭遇する。
そこに割り込むフラナガンとヒューエット。
野盗はフラナガンの盾を見て、『血塗られた盾』のフラナガンだと気づく。
そしてフラナガンの盾と命を奪おうと襲ってきた野盗を撃退したフラナガンとヒューエット。
夫婦二人に怪我はなく、その夫婦は妻のお腹に宿った三人目の命に、男の子であれば『フラナガン』と名付けたいと言った。
さらに夫婦から『命を護る盾』という二つ名をもらったフラナガンは、その名に恥じない生き方をすると決めるのだった。
さて!メインストーリーで見つけた岩塩はどうすることになるのか!?