【前回のあらすじ】
フィエルティア号で出港!
魚人と戦ったら中からパティが出現!
霧が濃くなったと思いきや大きな船とごっつんこ!
勝手に渡板がかけられ誘われるままで探索!←イマココ
■目次
1. 【メインストーリー】燈明の刻晶
ユーリたちがアーセルム号の探索に行ってからしばらく。
フィエルティア号にいたエステルたちは何かが軋むような音を耳にする。
その瞬間、大きな音がしてアーセルム号のマストが倒れてしまった。
ユーリたちが心配になったエステルは、自分たちもアーセルム号に行きたいとカウフマンに告げる。
アーセルム号からお宝の匂いがするというパティも加え、エステルたちもアーセルム号に乗り込むのだった。
同じくマストが倒れる大きな音を船内で聞いていたユーリたちは、突然上から降りてきた柵に道を阻まれ、元の道に引き返せなくなっていた。
先に進むユーリたちと、マストが倒れたためにユーリたちとは別ルートで船内を探索するエステルたち。
2組が無事に合流できたかと思えば、まるで「こんなとこ早く出ようよ」と言ったカロルの言葉に反応したかのように、エステルたちが通ってきた扉が勝手に閉じてしまった。
やむを得ず一行は、また別ルートでアーセルム号の出口を探すことにする。
ずっと船を進んでいくと、船長室で白骨遺体を発見したユーリたち。
その横に置かれた航海日誌を読むと、書かれた日付が1,000年以上も昔、帝国ができる前の暦がそこには記されていた。
日誌によるとこの船は遭難してしまい、船員が次々と倒れてしまったようだ。
恐らくこの日誌の書き手である船長は、魔物を退ける力を持つという『燈明の刻晶』をヨームゲンの街に届けるまでは逝けないと記していた。
大事な燈明の刻晶を『ユイファン』からもらった大事な小箱に入れてヨームゲンの街に届ける。
だが続きのない日誌からは、船長もまたここで息絶えてしまったことが窺えた。
ヨームゲンの街も燈明の刻晶も、その場の誰も聞いたことがない。
しかし、魔物を退ける力というのは、結界のようなのかもしれない。
そう話していたユーリたちは、燈明の刻晶が入っているであろう赤い小箱を見つける。
白骨遺体が大事そうに抱える赤い小箱を、ジュディスは何の躊躇もなく取り上げる。
しかし小箱は開かない。
カロルが船長室に飾られた大きな鏡を見て震えたかと思えば、そこにはこちらを睨む骸骨騎士の姿が写っていた。
鏡の中から出てきた骸骨騎士を制するユーリたち。
骸骨騎士は不気味な赤い光を纏い、再び鏡の中へと戻っていった。
そこでエステルは、燈明の刻晶をヨームゲンに届けてあげたいと口にする。
そしてそれをギルドの仕事に加えてほしいとも言うのだった。
自分たちのような小さなギルドは、同時に依頼を受けられないというカロル。
レイヴンいわく、ひとつひとつしっかり仕事をしていくのが、ギルドの信用に繋がるらしい。
あれ?ヘリオードで人探しを引き受けたのはいいのか?
また目の前のことを放っておけないエステルに、あえて悪役を買って出るジュディス。
しかしエステルは謝りながらも、「この人の思いを待ってる人に届けてあげたい」と言い切るのだった。
とはいえ、1,000年前の出来事を辿るのが困難なのは火を見るよりも明らかだ。
そこでリタは、この仕事は自分がすると言い出す。
ユーリとカロルもまた、どうせリタが自分たちについてくるなら、ギルドの仕事外として少し手伝う分は問題ないと助力を申し出るのだった。
結局みんないい奴っていうパターンだね。
そのとき、レイヴンが外の異変に気付く。
それは、船の駆動魔導器が直ったというカウフマンたちからの合図だった。
なぜか鍵がかかっていたはずの扉が開くようになり、フィエルティア号に戻ったユーリたち。
カウフマンたちいわく、駆動魔導器は急に動き出したらしく、結局止まった原因は不明のままだという。
アーセルム号の人が燈明の刻晶を渡したくて自分たちを呼んだのだというエステル。
死んだ人がそんなことをするはずないというリタに、世界は広いと納得するパティだった。
とはいえ、パティはフィエルティア号が相当ガタがきていることを指摘する。
このまま使っていると広い海で難破必須というパティの言葉を聞いて、一斉にカウフマンを見るユーリたち。
その視線にたじろぎながら、カウフマンは港に着いたら船を新調することを約束するのだった。