【前回のあらすじ】
改めてそれぞれの意思を貫こうと決意するユーリとフレン。
金という権力で脱走を試みるラゴウ。
それも空しくユーリにちょいっとされて川にドボン。
ラピードはどんなときでもユーリの味方であることを再確認。←イマココ
■目次
1. 【メインストーリー】世界の毒
翌日、ダングレストの街の入口ではエステルが帝都に送る準備が整えられていた。
エステルと別れの挨拶をするカロルとリタ。
従者から出発を促されたエステルはカロルに、ラゴウには正当な処罰が下せるよう自分もお願いすることを改めて約束する。
そんなエステルの言葉を聞いた従者が、躊躇いがちに口を挟む。
そこでエステルはラゴウが行方不明であることを聞かされたのだった。
突然の話に困惑するエステルに、リタは「ビビッて逃げたかもね」と言う。
そしてリタもまた、エアルクレーネを調査するために旅立つことを告げた。
そのあとデレながら、調査が済んだら帝都に行くって言ったのよ、リタさんったら。
楽しみにしていると喜ぶエステルに照れながら、リタは一足先にダングレストの街をあとにするのだった。カロルにこれからどうするのかと、エステルは尋ねる。
ユーリと一緒にギルドを作りたいと答えたカロルに、エステルはいい考えだと賛同した。
そこで改めて従者がエステルに出発を促す。
この別れの場にユーリを呼ばなくていいのか?と問うカロルに、ユーリはまだ休んでるみたいだからとエステルは返す。
そしてカロルに最後の別れを告げて、エステルは馬車へと乗り込んだ。
一方でユーリは、宿屋のベッドの上で寝転がっていた。
ユーリの様子を見に来たカロルは「今なら追えばまだ会えるかもしれない」と言うが、「その気になればいつだって会える」とユーリは起き上がる気を見せない。
一向に動こうとしないユーリにカロルは「もう知らない!」とお手上げ状態で宿屋から出て行ってしまう。
自分が行ってもエステルを帰りづらくするだけだ。
ユーリはそう考えて、あえて会いに行かなかったようだ。
そのとき、突然大きな音が街中に響き渡った。
ユーリが急ぎ外に出てみると、上空にカロルも見たことのない空飛ぶ巨大な魔物が街を襲っているのだった。
フェニックスみたいなかっこいい魔物です!絶対大物!
街の入口にある橋の近くでは、フレンが傷だらけの姿で膝を折っていた。
エステルを頼むと言ったフレンの視線の先には、魔物のすぐそばで怪我人を治療するエステルの姿が。
せめて魔物の注意を引こうとソディアとウィチルが攻撃を仕掛けるが、それら一切を無視して、その魔物はただエステルを見据える。
その魔物の姿に、エステルは自分が狙われていることに気づくのだった。
じっとエステルを見る魔物…カルボクラムの魔物と同じだね。
そこに何か事情を知っているような様子のアレクセイが到着する。
『ヘラクレス』なるものの準備を指示するアレクセイと、エステルを助けに行こうとするユーリ。
そのとき魔物は、エステルを見て「忌まわしき世界の毒」と言葉を紡ぐのだった。
要塞とも軍艦とも思える『ヘラクレス』からの攻撃を避けながら空を舞う魔物。
魔物の意識が逸れている内にユーリとカロルはエステルに駆け寄る。
そしてユーリは、自分はこのまま街を出て旅を続けることをエステルに告げた。
だから帝都に戻るならフレンのところまで走れと言いながらユーリは、ここで自分と来るか帝都に戻るかの選択をエステルに選ばせる。
涙を零しながら旅を続けたいというエステルに、ユーリは手を差し伸べる。
何の躊躇いもなくその手を取るエステル。
その直後、ヘラクレスの砲撃がユーリたちのいる橋を直撃し、橋の崩壊に巻き込まれないようにユーリたちは街の外に向かって走り出す。
途中で、魔物と見つめ合っているかのようなジュディスを見つけるユーリ。
エステルはジュディスを連れて逃げようとするが、なぜか魔物は飛び去って行くのだった。
またまたエステル帰らないパターンでした!また新しい旅が始まるね!