【前回のあらすじ】
ユ「さっさと本物の書状を取り戻してこい」
フ「ユーリをずっと待っていた」
ユ「オレを見捨てる気満々だろ?」
フ「もし戻ってこなかったときは俺の代わりに死んでくれ」
ユ「(こくり)」
友情が尊い!←イマココ
■目次
1. 【メインストーリー】壁の誓約
牢屋から出たユーリは街の広場に出る。
そこではまさに今、ドンが全面戦争の向けてギルドメンバーを鼓舞しているところだった。
黒幕を引き摺り出すためとはいえ、めっちゃ本気ですやん。
エステルとカロルと合流するユーリ。
エステルたちはバルボスこそはいなかったものの、紅の絆傭兵団の姿を見たと言う。
そしてそのあとをリタとラピードがつけているらしく、ユーリたちはリタたちのあとを追うことにする。
ドンの狙い通りに物事が運び始めていた。
街の東側にある酒場の前に集まっている紅の絆傭兵団を見張っていたリタたち。
そこに合流したユーリたちは、集まっている傭兵の数を見て無理やり酒場に押し入るわけにはいかないことを理解する。
そんなとき、レイヴンがタイミングよく姿を現すのだった。
ドンと一緒でなくていいのかと聞くユーリに、良くはないが青年たちが下手打たないようにちゃんと見ておけとレイヴンはドンに言われてしまったらしい。
「騙されたと思って一緒に酒場に行こう」とユーリたちを誘うレイヴン。
「一度騙されるのも二度騙されるのも一緒だが、仏の顔も三度までだ」と釘を刺し、ユーリたちはレイヴンについていくのだった。
今度は街の西側にある酒場へと向かったユーリたち。
そこはドン御用達の部屋がある酒場で、ユーリたちはその部屋で話を始める。
フレンが本物の書状を持って戻れば、とりあえず事は丸く収まるというレイヴン。
黙ってそれを待っていられないというユーリとエステルに、レイヴンは部屋の奥にある扉をさりげなくアピールする。
この街の地下にはその昔、対帝国用に作られた地下水道が複雑に張り巡らされており、この扉がその地下水道に繋がっているという。
どうやらその地下水道を使って、紅の絆傭兵団がいる酒場に忍び込む作戦らしい。
地下水道の存在だけを教えてバックレる気満々だったというレイヴンも連れて、一行は地下水道を進む。
足を踏み入れてみると、地下水道は真っ暗で何も見えない。
リタは火魔法が使えるがそれは攻撃用で、光を灯すには専用の光照魔導器が必要だと言う。
そのときラピードがどこからか光照魔導器を持ってきて、古いながらも何とか使えそうなその魔導器を使って、ユーリたちは光を灯すことに成功するのだった。
地下水道を進んで行くと、少し開けた場所の壁に何かが刻まれていることにユーリが気づく。
それは『ユニオン誓約』と呼ばれるもので、ドンがユニオンを作ったときに書いたユニオンの標語みたいなものらしい。
自分たちのことは帝国に頼らないで自分たちで守る。
そのためにはしっかり結束し、お互いのためなら命もかけよう、というような内容が書かれていた。
もともとギルドは必要なときだけに団結し、あとはバラバラで活動していた。
しかし帝国にこの街が占領されそうになり地下水道に下りたとき、今までのように必要なときだけの団結ではダメだと悟り、ユニオンを結成するに至ったらしい。
だから地下水道に誓約が刻まれているのだ。
「壁に誓約なんて素敵だ」というエステルが、そこにアイフリードの署名があることに気づく。
レイヴンによると、ドンいわくアイフリードは一応盟友だったとのこと。
アイフリードは頭の回る食えない人物で、あのドンですら相手をするのに苦労したのだという。
そして誓約の話を終えた一行は、再び地下水道の先を目指し歩みを進めるのだった。
ドンに会ったことやユニオン誓約を見たことで、ユーリとカロルの心境に変化があるような、ないような。
次はようやくバルボスとの対面か!?